elephant

3rd Album

vermilion

2021.07.03 配信リリース
配信コメント
配信一覧

2020.03.25 in stores

vermilion
  • 1.banquet
  • 2.monophonic
  • 3.eleven
  • 4.blueowls
  • 5.thirst
  • 6.birches
  • 7.children
  • 8.forget me not

DVGR-0001 / ¥2,500 (tax in-)

Philosophy

前作の「BASEMENT」から約3年、精も魂も出し尽くした状態で新たな曲作りを始めて、こうして世に出せる状態まで辿り着けた事にほっと一安心しております。

全8曲。夜な夜な自室に篭り、あーでもないこーでもないと一人ギターを鳴らしながら、毎週のスタジオでメンバーと試行錯誤しながら、そうして生まれた無数の断片達がこうして一枚のアルバムとして形を為せた事で、その過程で経験した全てが「無駄では無かった」とようやく自分達を肯定する事が出来る。

今回初めてdivergent recordと協力して全国流通という形を取りましたが、願わくば一人でも多くの方の元に我々の新作「vermilion」が届くきっかけになればと思っています。

バンドは勿論、制作に関わってくれた全ての人の全力が詰まった一枚です。

今回サブスクでの配信は無し、時代遅れだ、わざわざCDを買うのは面倒だ、とお叱りを受けるのは百も承知ですが、その面倒を乗り越えて僕達の全力の一枚を手に取って貰えるととても嬉しいです。

elephant/森岡繁

Comment

コロナ禍に突入と同時期にリリースした我々の3rd album「vermilion」

あれから一年余り、当初予定していたツアーやイベントは軒並み延期や中止になり、想像していた未来とは全く異なるものになった。

時間は当たり前の様に過ぎて行くのにバンドとして動ける機会は大幅に減っていってしまう、今まで経験した事がない制約を前にして自分達でも気付かない内に溜まったフラストレーションに首を絞められていた気がする。

それでも腐らずに、かろうじて出演出来るイベントや、毎週のスタジオワークに取り組んでこれたのは、SNSやメール、或いは面と向かって、励ましや期待などの前向きなメッセージをくれた皆さんのおかげです。

当初このアルバムに関してはサブスクでの配信はしない、と息巻いていましたが、半年が過ぎ、一年が過ぎ、と時間が過ぎて行くなかで、改めてもっと多くの人にこの作品を聞いて欲しい、それこそ日本だけでなく海外の方にも、という感情が強くなってきました。

誰もが手探りで何とかこの状況を生き抜くべく生活しています。それは僕等の様なバンドマンも一緒で、何とか前に進む為の手段を模索しているわけです。

最初に宣言した事から手のひらを返す様な動きになってしまって個人的にも凄く悩みましたが、この陰鬱な状況から自分達自身一歩踏み出す為の決意の一手として、或いはこの状況に燻っている誰かの背中を押すきっかけとして、今回のサブスク解禁が少しでも前向きな結果になってくれればと思います。

elephant/森岡繁

About

elephant

90年代のUS/UKカルチャー、サウンドを軸にエモ〜ポストロックまで飲み込んで独自の解釈で吐き出す、山口産オルタナバンドelephant。
スリーピースでありながら卓越した演奏力、圧倒的なサウンドと熱量を兼ね揃え、全国各地のインディファンから絶大な支持を得ている。

vocal/guitar 森岡繁
bass/chorus 大田宏和
drum/chorus 伊藤研二

Music Video

Voice

  • 押切健太

    押切健太

    susquatch

    押切健太

    「悲哀とか焦燥とか怒号とか、そんな言葉で形容するのが陳腐に聞こえるぐらい複雑に絡まりあった感情がとにかくものすごい勢いで紡がれていく。

    しかも、あんだけ好き勝手やってるのに成立させ切る彼らの相変わらずの整合性がヤバい。

    一曲一曲がどうしてそういう軌道を辿っていったかの理由は、旋律の持つ熱量、森岡くんの歌が教えてくれる。

    何日も何日もまっすぐ自分と向き合わないと書けない音楽だと思う。

    晴れた春の河原で、おれも叫びたくなりました。
    とんでもないものをブチ込んでくれてありがとうelephant。

    susquatch 押切健太

  • 金澤孝幸

    金澤孝幸

    LOW-PASS / e;in

    金澤孝幸

    山口県から全国へ、3ピースオルタナバンドelephantの3rd Album「vermilion」一足早く聴かせて貰いました。

    所謂エモ、マスロックですがやはり森岡くんの歌によって至極のオルタナティブロックに変貌するelephant節は健在。ライブで魅せる圧倒的熱量と演奏力もこの作品から感じ取れます。 個人的にNAHTやAS MEIASを10代20代に初めて聴いたときの感覚に似ていて、90年代のエモを感じるけどそれだけではない、グランジ、プログレ、マスロック、ポストハードコア...いろんな要素が絶妙に混ざり合って生まれるオリジナリティー、そしてフロントマンの唯一無二のボーカリゼーション、そして、やっぱエモ!みたいな。「vermilion」にはそれがありました、これは名盤確定です!

    LOW-PASS / e;in 金澤孝幸

  • 高橋秀明

    高橋秀明

    1020distro / ex.midnight parade

    高橋秀明

    2020年になってしまった。

    「なってしまった」と言うのは90年代の思春期に所謂海外のオルタナティブロックに開眼させられ熱狂してた自分を思うとあれから30年経ったという感慨、と2020年3月にリリースされる「elephant」の新作に対しての幾ばくかの思いの交差である。

    まず初めに断っておくが彼らの事を語る時、私はちょっと美味しい酒を飲むが如く饒舌になってしまう。3人編成ながら難解なフレーズの上でも最も簡単に極上のメロディを歌い切るボーカルギター森岡、それに呼応し楽曲をしなやか且つエッジの効いた形に作り上げる職人のようなリズム隊。だが一方で普段は人懐っこい少年のような雰囲気で音楽愛を語る森岡と話をしていると、どうやったらこんなにも複雑でスケールの大きい音楽が作れるのか、不思議に思ってしまう。

    人間の可能性は無限と言えども、それを開花させるのは本人と周りの環境次第だったりするので彼らは「山口県」という本州最南端の地で自らの音楽センスを信じ、狸の糞だらけになるという狸小屋スタジオ(仮)でじっくりと純粋培養していたという事なのだろうか。

    話を戻そう、冒頭に90年代のオルタナティブロックがどうのこうのと言ったが少なくとも私自身は彼らの鳴らす音にそのエキスをしっかりと感じられるという事だ。それが何層ものフリークスな音楽的フィルターを通り、様々な人との出会いと時間を重ね、想像以上のサウンドが出来上がってしまっている。

    私が存在を知ったのは5年前「Youtube」でだった。彼らはまともなホームページすら持ってなく、つまりはネット全盛時代になってなければずっーと狸小屋スタジオに籠もっていたかもしれない。だから時代を経て色々な人に支えられ放つこの素晴らしい作品で、初めて「elephant」を知る人達を本当に羨ましくも思う。もちろん既知であればその驚きは想像を超えること間違いないだろう。

    そう2020年に鳴ってしまったのだ。

    1020distro / ex.midnight parade 高橋秀明

  • Takuji Yoshida

    Takuji Yoshida

    17歳とベルリンの壁 / Teenagers Bloody KillinG

    Takuji Yoshida

    いつの時代にもシーンを代表する名盤があります。
    Bluebeardのs/tやBuddhistsonのs/t、最近だとWeaveのThe Soundとかcurveのtill the endとか。

    "vermilion"は2020年代のシーンを築いていく上で欠かせない名盤になり得ると確信しています。

    正直言うと、音楽はジャンルなんて関係なくカッコ良い事をやったもの勝ちだと思っています。例えシューゲイザーだろうがエモ、ハードコアだろうが関係ない。だからこそ、elephantの新譜を聴いて物凄く悔しくなり、嬉しくなりました。

    こんなにエネルギーが詰まった楽曲を聴いて、昂らないわけがないです。
    アルバムを通して聴いてみれば、きっとその意味がわかると思います。そりゃもう半端なくカッコ良いですから。

    改めて"vermilion"リリースおめでとうございます。
    今作が現代のオルタナ・エモシーンの起爆剤となることを信じています。
    名盤を生み出してくれてありがとう。

    17歳とベルリンの壁 / Teenagers Bloody KillinG Takuji Yoshida

Interview

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Liner Notes

  • banquet

    lyric

    アルバムの中で一番歌詞が良く書けた曲。
    同時に1、2を争う程難産だった曲。
    初期の頃はインスト曲だと言い張って何度かライブで披露した事もあります。
    アルバムの曲作りの出発点にもなったコンセプトの一つにengine downやTLAT、DOIMOI、marriagesやchelsea wolfeといったキーワードと向き合って曲作りをして行きたい、というのがあってそこを足掛かりにして出来た一曲です。

  • monophonic

    lyric

    こういうのは言わない方がスマートなんだろうけど地元であったgoatのライブを見て以降、衝撃的過ぎて忘れられず200%影響受けて作り始めた曲。
    結果、目指した場所とは全く違う所に着地してしまったけどそれもまた良し。

  • eleven

    lyric

    実は今回から初めて変則チューニングに挑戦しているのですが、前作まででやって来た手法にそれを当て嵌めるとどうなるのか?という所から出発した曲。 後半に出てくるムカデみたいなギターとベースの絡みがポイント。あれを閃かなかったらボツになってました。

  • blue owls

    lyric

    前述した変則チューニングで初めて作った曲。
    既にライブでもガンガン披露してますが前作発売以降、一年半くらいはほぼこの曲に費やしてました。
    初めてライブで披露したのは福岡のEarly believersでのイベント。
    あの時は緊張したなぁ。笑
    縁あってfecking bahamasのコンピレーションにも収録して貰ってます。

  • thirst

    lyric

    前作にも収録してましたが、今回再録して敢えて入れました。
    前作収録時には出来たてホヤホヤ、生まれたての赤ん坊の様な状態だったんですが、そんな子が毎週のスタジオやライブで鍛えられ続けるとどんな進化を遂げるのか?ってのを知って貰いたくて入れました。
    聞き比べてみると結構面白いと思います。

  • birches

    lyric

    レコーディング、特にミックス作業してると不思議なもので実際に鳴って無い筈の音が聞こえる事ってのが稀にあるんですけど、ラストの合唱風コーラスが入ってる場所、あの部分がまさにそうで、録音は終了してたんですけどどうしても納得行かず急遽マンパワーを結集、締め切り迫る中無理言って追加で録音して貰いました。
    協力してくれたDRFCイケジュン、e.t.cたかし、USUCK兄貴、ありがとうございました。

  • children

    lyric

    曲も歌詞もアルバムで一番最後に出来た曲。
    無心で作ったが故にバキバキのグランジテイスト。
    改めて今聞き返すと、10代の頃、それこそ曲作りを始めた頃に思っていたこんな感じの事やりたい。ってのがようやく消化された一曲だなーと思います。その頃から考えるとザックリ20年くらい経ってる。もっと器用な人間に生まれたかった。

  • forget me not

    lyric

    きっかけになったフレーズはイントロのオクターブのギターリフの裏で鳴ってるクリーントーンのアルペジオなんですが、出発点は牧歌的で暖かみのあるリフと機械的でミニマルなリズムを自然に絡ませる事が出来ればと思ってました。
    例の如く紆余曲折あり目指した形とは違うけど、アルバムの最後を締めてくれる力強い一曲になったと自負しています。
    個人的にAメロのドラムとベースの絡みをリズム隊が閃いてくれたのが決め手になったかなと。

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