elephant
3rd Album
vermilion
2020.03.25 in stores
- 1.banquet
- 2.monophonic
- 3.eleven
- 4.blueowls
- 5.thirst
- 6.birches
- 7.children
- 8.forget me not
DVGR-0001 / ¥2,500 (tax in-)
Philosophy
前作の「BASEMENT」から約3年、精も魂も出し尽くした状態で新たな曲作りを始めて、こうして世に出せる状態まで辿り着けた事にほっと一安心しております。
全8曲。夜な夜な自室に篭り、あーでもないこーでもないと一人ギターを鳴らしながら、毎週のスタジオでメンバーと試行錯誤しながら、そうして生まれた無数の断片達がこうして一枚のアルバムとして形を為せた事で、その過程で経験した全てが「無駄では無かった」とようやく自分達を肯定する事が出来る。
今回初めてdivergent recordと協力して全国流通という形を取りましたが、願わくば一人でも多くの方の元に我々の新作「vermilion」が届くきっかけになればと思っています。
バンドは勿論、制作に関わってくれた全ての人の全力が詰まった一枚です。
今回サブスクでの配信は無し、時代遅れだ、わざわざCDを買うのは面倒だ、とお叱りを受けるのは百も承知ですが、その面倒を乗り越えて僕達の全力の一枚を手に取って貰えるととても嬉しいです。
elephant/森岡繁
Comment
コロナ禍に突入と同時期にリリースした我々の3rd album「vermilion」
あれから一年余り、当初予定していたツアーやイベントは軒並み延期や中止になり、想像していた未来とは全く異なるものになった。
時間は当たり前の様に過ぎて行くのにバンドとして動ける機会は大幅に減っていってしまう、今まで経験した事がない制約を前にして自分達でも気付かない内に溜まったフラストレーションに首を絞められていた気がする。
それでも腐らずに、かろうじて出演出来るイベントや、毎週のスタジオワークに取り組んでこれたのは、SNSやメール、或いは面と向かって、励ましや期待などの前向きなメッセージをくれた皆さんのおかげです。
当初このアルバムに関してはサブスクでの配信はしない、と息巻いていましたが、半年が過ぎ、一年が過ぎ、と時間が過ぎて行くなかで、改めてもっと多くの人にこの作品を聞いて欲しい、それこそ日本だけでなく海外の方にも、という感情が強くなってきました。
誰もが手探りで何とかこの状況を生き抜くべく生活しています。それは僕等の様なバンドマンも一緒で、何とか前に進む為の手段を模索しているわけです。
最初に宣言した事から手のひらを返す様な動きになってしまって個人的にも凄く悩みましたが、この陰鬱な状況から自分達自身一歩踏み出す為の決意の一手として、或いはこの状況に燻っている誰かの背中を押すきっかけとして、今回のサブスク解禁が少しでも前向きな結果になってくれればと思います。
elephant/森岡繁
About
90年代のUS/UKカルチャー、サウンドを軸にエモ〜ポストロックまで飲み込んで独自の解釈で吐き出す、山口産オルタナバンドelephant。
スリーピースでありながら卓越した演奏力、圧倒的なサウンドと熱量を兼ね揃え、全国各地のインディファンから絶大な支持を得ている。
vocal/guitar 森岡繁
bass/chorus 大田宏和
drum/chorus 伊藤研二
Music Video
Voice
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押切健太
susquatch
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金澤孝幸
LOW-PASS / e;in
山口県から全国へ、3ピースオルタナバンドelephantの3rd Album「vermilion」一足早く聴かせて貰いました。
所謂エモ、マスロックですがやはり森岡くんの歌によって至極のオルタナティブロックに変貌するelephant節は健在。ライブで魅せる圧倒的熱量と演奏力もこの作品から感じ取れます。 個人的にNAHTやAS MEIASを10代20代に初めて聴いたときの感覚に似ていて、90年代のエモを感じるけどそれだけではない、グランジ、プログレ、マスロック、ポストハードコア...いろんな要素が絶妙に混ざり合って生まれるオリジナリティー、そしてフロントマンの唯一無二のボーカリゼーション、そして、やっぱエモ!みたいな。「vermilion」にはそれがありました、これは名盤確定です!
LOW-PASS / e;in 金澤孝幸
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高橋秀明
1020distro / ex.midnight parade
2020年になってしまった。
「なってしまった」と言うのは90年代の思春期に所謂海外のオルタナティブロックに開眼させられ熱狂してた自分を思うとあれから30年経ったという感慨、と2020年3月にリリースされる「elephant」の新作に対しての幾ばくかの思いの交差である。
まず初めに断っておくが彼らの事を語る時、私はちょっと美味しい酒を飲むが如く饒舌になってしまう。3人編成ながら難解なフレーズの上でも最も簡単に極上のメロディを歌い切るボーカルギター森岡、それに呼応し楽曲をしなやか且つエッジの効いた形に作り上げる職人のようなリズム隊。だが一方で普段は人懐っこい少年のような雰囲気で音楽愛を語る森岡と話をしていると、どうやったらこんなにも複雑でスケールの大きい音楽が作れるのか、不思議に思ってしまう。
人間の可能性は無限と言えども、それを開花させるのは本人と周りの環境次第だったりするので彼らは「山口県」という本州最南端の地で自らの音楽センスを信じ、狸の糞だらけになるという狸小屋スタジオ(仮)でじっくりと純粋培養していたという事なのだろうか。
話を戻そう、冒頭に90年代のオルタナティブロックがどうのこうのと言ったが少なくとも私自身は彼らの鳴らす音にそのエキスをしっかりと感じられるという事だ。それが何層ものフリークスな音楽的フィルターを通り、様々な人との出会いと時間を重ね、想像以上のサウンドが出来上がってしまっている。
私が存在を知ったのは5年前「Youtube」でだった。彼らはまともなホームページすら持ってなく、つまりはネット全盛時代になってなければずっーと狸小屋スタジオに籠もっていたかもしれない。だから時代を経て色々な人に支えられ放つこの素晴らしい作品で、初めて「elephant」を知る人達を本当に羨ましくも思う。もちろん既知であればその驚きは想像を超えること間違いないだろう。
そう2020年に鳴ってしまったのだ。
1020distro / ex.midnight parade 高橋秀明
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Takuji Yoshida
17歳とベルリンの壁 / Teenagers Bloody KillinG
いつの時代にもシーンを代表する名盤があります。
Bluebeardのs/tやBuddhistsonのs/t、最近だとWeaveのThe Soundとかcurveのtill the endとか。"vermilion"は2020年代のシーンを築いていく上で欠かせない名盤になり得ると確信しています。
正直言うと、音楽はジャンルなんて関係なくカッコ良い事をやったもの勝ちだと思っています。例えシューゲイザーだろうがエモ、ハードコアだろうが関係ない。だからこそ、elephantの新譜を聴いて物凄く悔しくなり、嬉しくなりました。
こんなにエネルギーが詰まった楽曲を聴いて、昂らないわけがないです。
アルバムを通して聴いてみれば、きっとその意味がわかると思います。そりゃもう半端なくカッコ良いですから。改めて"vermilion"リリースおめでとうございます。
今作が現代のオルタナ・エモシーンの起爆剤となることを信じています。
名盤を生み出してくれてありがとう。17歳とベルリンの壁 / Teenagers Bloody KillinG Takuji Yoshida
Interview
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Liner Notes
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アルバムの中で一番歌詞が良く書けた曲。
同時に1、2を争う程難産だった曲。
初期の頃はインスト曲だと言い張って何度かライブで披露した事もあります。
アルバムの曲作りの出発点にもなったコンセプトの一つにengine downやTLAT、DOIMOI、marriagesやchelsea wolfeといったキーワードと向き合って曲作りをして行きたい、というのがあってそこを足掛かりにして出来た一曲です。banquet
I saw the town from the top of bricks
It was just as bright as a decayed planet and was not breathing anymore.
The crawling mice are glorious,
yet no humans are blessed by the light
An abandoned prayer gives a life to new season
When will we stop from ignorering
children’s crying?
When will we be satisfied by their sacrifices?
We are crumbling away, surrounded by wisdoms we got
Though it’s too late,
we still believe in running-out miracles
Yet another pray to the brand new sun
broken balances
The fatted greed disguise and stalk us
Like it is justice
If any decision made no salvation,
I’d rather live only for you
banquet
瓦礫の山に登って見渡した街は
朽ちていく惑星のように鮮やかで
とても息をしているようには見えなかった
足元を這う鼠はこんなにも美しいのに
あの光に祝福されている人は誰もいない
路地裏に捨てられた祈りが新しい季節を生む
目を逸らし続けるのが最良の選択だと信じて、名前の無い子供をあと何人犠牲にすれば僕等は満足するのだろう?
掴み取った叡知に囲まれて僕等は朽ちていく
きっともう手遅れで
期限切れになった奇跡を信じたまま
新しい太陽に祈り続けている
秤の狂った天秤
肥え太った欲望が正義のフリをして
どこまでも纏わりつく
どんな選択をしても救われる事が無いのなら
君の為だけに僕は生きて行きたい -
こういうのは言わない方がスマートなんだろうけど地元であったgoatのライブを見て以降、衝撃的過ぎて忘れられず200%影響受けて作り始めた曲。
結果、目指した場所とは全く違う所に着地してしまったけどそれもまた良し。monophonic
I see a steel tower from the window
Stray cats whisper to one another
On a dead railroad
Breathe out smoke of a cigarette in the twilight
Draw a curtain to end these unfair days
Who am I gonna sacrifice tomorrow?
So that nobody take the hidden happiness away from me
I feel the madness taking over and bind myself
Gone through insomniac nights
Got used to hurt someone and being hurt by someone
Before I even knew
He still watering the empty garden
Still keeping and cursed with a vow he made
We cannot change anything
Burnt with passion for ambivalent belief
Thrown away our loved ones
Yet we cannot stop fighting for our own
He, cries for dream that won’t be come true
Where the hell would he lead us to?
She was shivering at the bottom of a river
Covered with the dark of night
But no one in this town even realize it
Tonight, the lights are turned on as alwaysmonophonic
窓辺から見える鉄塔
朽ちた線路の上で野良猫が噂話に興じる
紫煙で包んだ感情を夕闇の中に吐き出して
少しだけ理不尽な日常に幕を引く
枕元に隠した幸福を奪われない為に
明日は誰を犠牲にしようか?
満ちて行く狂気が僕等を締め付ける
眠れない夜を何度も重ねて
傷付ける事にも、傷付けられる事にも
いつの間にか慣れてしまった
古い誓いに縛られたまま、
今日もあの人は何も咲いていない花壇に
水を撒いている
僕等は何一つ変わる事が出来ない
曖昧な信念に身を焦がして
守りたかった人さえ放り投げて
争う事に夢中になっていく
叶うはずのない理想を唱えるあの人は
一体僕等をどこに導くつもりなんだろう?
夜に覆われた川の底で
あの子はずっと震えていた
それすらも気づけないまま
今夜もまた、この街には灯りがともされる -
実は今回から初めて変則チューニングに挑戦しているのですが、前作まででやって来た手法にそれを当て嵌めるとどうなるのか?という所から出発した曲。 後半に出てくるムカデみたいなギターとベースの絡みがポイント。あれを閃かなかったらボツになってました。
eleven
We were lost in the dark of winter blink
The sun never rise and keep watching the world’s becoming lifeless
We were betrayed by a chatty goat
We cannot even across the hills
Thinking wastefully in this silence
“Perhaps someone will lend me a hand”
While I’m standing here and forgetting how to breathe
I don’t know why,
Why am I left behind in such an ugly shape?
Thought I was just walking straight
Roaming around the desert
where the sun never rise
Chasing birds huddling around dried-out lake
But I don’t even know their names
Let’s Talk with me
Let me hear your stories
If there’s a happy end that everyone will be saved,
Then we should start again from thereeleven
冬が瞬きする間に僕達は帰り道を失った
太陽はいつまで経っても沈んだままで
淀んでいく世界を眺めるのに夢中みたいだ
饒舌な山羊に騙されて
僕等はあの丘すら超える事が出来ない
この場所で静寂に埋もれていれば
誰かが手を差し伸べてくれるだろうか?
そうやって立ち止まったまま
呼吸の仕方も忘れていく
どうしてだろう?
真っ直ぐに歩いて来たはずなのに
こんなにも歪な姿で取り残されてしまった
渇いた湖に群がる
名も知らない鳥達を追いかけて
朝日を待つ砂漠の中を
今日も彷徨っている
僕と話をしようよ
君の話を聞かせてくれないか
もしもどこかに
誰もが救われる結末があるのなら
僕等はそこからもう一度始めるべきなんだ -
前述した変則チューニングで初めて作った曲。
既にライブでもガンガン披露してますが前作発売以降、一年半くらいはほぼこの曲に費やしてました。
初めてライブで披露したのは福岡のEarly believersでのイベント。
あの時は緊張したなぁ。笑
縁あってfecking bahamasのコンピレーションにも収録して貰ってます。blue owls
If I tried coming back to the morning I abandoned, I wouldn’t even know how to walk
You fell and scratched your knees
The scar gat swollen
Though they made fun of you stepping forward
Oh the meaningless words
Where did I picked them?
Flowers in my arm have died
Gold scales that I pasted hard fell away
Beasts are running calmly, pointing and laughing at me
Please don’t look at my twisted shape
I decided to bury myself in mud
still fell my longing burned inside of me
Cut off my deaf ears
Chopped down my dead limb
Looked up the sky with sending my heart
I thought I was free
I thought I was ready to fly high
Days are gone and decayed
When the spring comes, will somebody find my dead body?
Will somebody love my blunt dream that I abandoned long time ago?blue owls
放り投げた朝に帰ろうとしても
帰り道も、ましてや歩き方も分からない
つまづいて、膝を擦りむいて
傷口は赤く腫れ上がり
それでも前に進もうとする君を
彼等は憐れだと罵った
ああ 意味のない言葉達
何処で拾ってきたのか
手向けの花も枯れ落ちて
苦労して貼り付けた
金色の鱗も剥がれて消えた
悠然と彼方を走る獣の群れが僕を指差して笑う
お願いだからこれ以上歪な姿を見ないでくれ
身を焦がす程の憧れに蓋をして
僕は自らを泥に埋めることにした
何も聞こえなくなった耳を削いで
動かなくなった手足を切り落として
両の眼で見据えた空に思いを馳せる
僕は身軽になったはずなのに
飛び立てるはずだったのに
日々は朽ちていく
春になれば誰かが僕の亡骸を見つけてくれるだろうか?
遠い昔に置き去りにした
鈍の思想を愛してくれるだろうか? -
前作にも収録してましたが、今回再録して敢えて入れました。
前作収録時には出来たてホヤホヤ、生まれたての赤ん坊の様な状態だったんですが、そんな子が毎週のスタジオやライブで鍛えられ続けるとどんな進化を遂げるのか?ってのを知って貰いたくて入れました。
聞き比べてみると結構面白いと思います。thirst
I'm drowning in the spiral
Being sick of ignoring the feeling of wrongness
Another door that cannot be opened
Cages are being made like that
Valets have been forsaken by god
Thoughts that we never be able to share
I'd rather destroy everything than understand them
But I even hesitate to do that and you're spitting out to me
He has the reason, and I don't
Winners tell us affirmative words
Sometimes those throw us in ecstasies,
Sometimes those lead us to catastrophes
Heroes save nobody
This world is still filled with nowhere-to-go blessings
Although we cling and continue to walk
To desires which never be come true
Heroes save nobody
My sins will never disappear
Even though how much I burn myselfthirst
螺旋の中で溺れている
纏わりつく違和感を無視するのにも疲れてしまった
開ける事の出来ない扉がまた一つ
そうやって檻は作られていく
神に唾を吐かれた従者達
共有出来ない思想
理解する事が出来ないのなら
いっそのこと全てを壊してしまおうか?
それすらも躊躇う僕を見て、君は侮蔑の言葉を投げつける
彼には理由があって僕にはそれが無い
勝者が語る肯定の言葉は、時に僕等を酔わせ、時に僕等を破滅へと導く
英雄は誰も救わない
この世界は行き場を失った祈りで満たされたままだ
それでも僕等は
叶う事の無い願いに縋って歩き続ける
英雄は何も与えてはくれない
どれだけ身を焦がしても
僕等の背負った罪は消えやしないよ -
レコーディング、特にミックス作業してると不思議なもので実際に鳴って無い筈の音が聞こえる事ってのが稀にあるんですけど、ラストの合唱風コーラスが入ってる場所、あの部分がまさにそうで、録音は終了してたんですけどどうしても納得行かず急遽マンパワーを結集、締め切り迫る中無理言って追加で録音して貰いました。
協力してくれたDRFCイケジュン、e.t.cたかし、USUCK兄貴、ありがとうございました。birches
Knock a breaking wedge on this rusty bond
I’m down on my knees, praying endlessly
“Maybe I could forgive you
If I saw nobody and just disappeared”
You whispered, standing and leaning on this place, where you can’t hear any voice
We never realize the end
But we were believing so purely
one day our vows promise eternity
Stepping forward through the storm
Dragging our bodies being shot to pieces
Beautiful as birches waiting for spring
Noble as cicadas burning their souls
I’m alone on a borderline, reminding the poem
Every choices I had made was all repentant
But I will do it again and again
Today, tomorrow and even ten years after
But I believe,
“Someday, someone I don’t even know their name, scoop overflowed regrets
And chain a handful of hope”
I believe then I can move forward
Looking back
Drowning in sorrow
Sipping my own tears
I push and lock them in a fading memories
Now, I just gotta keep walking in the dark
Til the day I return to soilbirches
錆び付いた絆に
無数の祈りを込めて
決別の楔を打つ
「このまま誰にも会わず
ひっそりと消える事が出来たなら
きっと貴方の事も許せるのに」
誰の声も届かないこの場所で
縋る様に根を張って君はそう呟いた
傷跡に蝕まれた身体を引きずって
嵐の中を進む僕等は
目の前で手招きする終焉にすら気付けずに
結んだ誓いが永遠を刻んでくれると
無邪気に信じていた
春を待つ白樺の様に美しく
命を燃やして歌う蝉の様に気高く
境界線の上で一人、その詩を思い出している
今まで幾度も繰り返してきた選択
そのどれもが後悔に満ちたものだった
今日も明日もきっと十年後も
僕はまた間違った方を選んでしまうのだろう
それでもいつかは
名も知らない誰かが
零れ落ちた後悔を拾い上げて
一握の希望を紡いでくれる
そう信じるだけでまた歩き出せるから
振り返ることも
悲しみに溺れることも
涙を啜ることも
風化する記憶の中に閉じ込めて
今はただ目の前に広がる暗闇の中を進む
いつか土に還ってしまうその日まで -
曲も歌詞もアルバムで一番最後に出来た曲。
無心で作ったが故にバキバキのグランジテイスト。
改めて今聞き返すと、10代の頃、それこそ曲作りを始めた頃に思っていたこんな感じの事やりたい。ってのがようやく消化された一曲だなーと思います。その頃から考えるとザックリ20年くらい経ってる。もっと器用な人間に生まれたかった。children
I’m Sorry,
I can’t find your hope yet
You suppress the trembling body
The smile you had to do so
The word you forced from your lips
Everything’s still melting into the gloomy sight
We covered uncountable absurdity with asphalt
And kept dancing blindly
There’s nothing we want
Insincere angels calling us with sweet-talk
What did she get in return for the innocent life?
What did he wanna fill up in return for the smile?
No one doubts about forgetting
No one doubts about losing
What do you see on the edge of fate?
Did you find your own Eden?
I can’t see anything
I can’t find anything that I lost
The only thing I found
is the world that you’re not therechildren
ごめんよ
また君の救いを見つけてあげられ無かった
震える身体を抑えて
必死に作り出したその笑顔も
振り絞って出したその言葉も
鈍色の景色に溶けたまま
誰にも届かずに今も彷徨い続けている
数え切れない不条理に
アスファルトで蓋をして
僕等は盲目のまま踊り続けた
此処には何も無い
偽りの天使が身勝手な願いを携えて
甘い言葉で誘惑してくるだけ
小さな命と引き換えに
彼女は何を得たのだろう?
その笑顔と引き換えに
彼は何を満たしたかったのだろう?
誰もが当たり前の様に忘れていく
誰もが当たり前の様に失っていく
因果の淵に立って
覗き込んだ先に何が見える?
望み通りの楽園は見つかったかい?
僕には何も見えない
失ったものは何一つ見つからなかった
此処にあるのは
君の居なくなってしまった世界だけだ -
きっかけになったフレーズはイントロのオクターブのギターリフの裏で鳴ってるクリーントーンのアルペジオなんですが、出発点は牧歌的で暖かみのあるリフと機械的でミニマルなリズムを自然に絡ませる事が出来ればと思ってました。
例の如く紆余曲折あり目指した形とは違うけど、アルバムの最後を締めてくれる力強い一曲になったと自負しています。
個人的にAメロのドラムとベースの絡みをリズム隊が閃いてくれたのが決め手になったかなと。forget me not
Though I didn’t wanna be your flesh and blood
You take it away from me in cold blood
We’re squeezed in a fatten treasure box
Shivering and begging for affection
I just wanted to be free
Wish I didn’t know what I’d done
Even if it was an imaginary world
I could sleep in eternal melody
Only a shape was left there
One day I can’t even remember the words I formed
One day I can’t understand what those hands meant to me
she lit fire, but now she’s not here anymore
And only the fire keep lighting me up
In an endless storyforget me not
君の血肉になる事を望んだわけではないのに
君は平然と奪っていく
肥え太った宝物庫に押し込められて
僕等は震えながら寵愛を乞う
ただ自由でいたかった
背負ってきた罪さえ知らなければ
例えそれが空想の世界であっても
無限の旋律に包まれて
安らかな眠りにつく事が出来たのに
形だけを残したまま
紡いできた言葉も
いつかは思い出せなくなって
差し伸べられたその手の意味さえ
理解出来なくなる
火を灯してくれたあの人も
今ではもう居なくなってしまったのに
結末の無い物語の中で
忘れられた光だけが僕を照らす
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「悲哀とか焦燥とか怒号とか、そんな言葉で形容するのが陳腐に聞こえるぐらい複雑に絡まりあった感情がとにかくものすごい勢いで紡がれていく。
しかも、あんだけ好き勝手やってるのに成立させ切る彼らの相変わらずの整合性がヤバい。
一曲一曲がどうしてそういう軌道を辿っていったかの理由は、旋律の持つ熱量、森岡くんの歌が教えてくれる。
何日も何日もまっすぐ自分と向き合わないと書けない音楽だと思う。
晴れた春の河原で、おれも叫びたくなりました。
とんでもないものをブチ込んでくれてありがとうelephant。
susquatch 押切健太